低Tgグレード
SD POLYCA™ SP3002, SP3012は、ポリカーボネート樹脂本来の高い透明性を維持しつつ、ガラス転移温度を下げたグレードです。ガラス転移温度;Tgとはゴム状態から固化状態(ガラス状態)になる境界の温度のことで、ポリカーボネート樹脂のTgを下げ、他種材料とのTgを近くすることで、他種材料との複層構成品を真空成形や圧空成形など熱加工する際の白化やクラックを抑制できます。また加工温度を下げることができるため省エネにも貢献できます。
低Tgグレードの特徴
各種プラスチックのガラス転移温度;Tg
| ポリマー名 | ガラス転移温度;Tg |
| ポリ塩化ビニル | 87℃ |
| ポリスチレン | 100℃ |
| ABS | 80~125℃ |
| ポリブチレンテレフタレート | 50℃ |
| ポリエチレンテレフタレート | 69℃ |
| ポリメタクリル酸メチル | 90℃ |
| ポリカーボネート | 150℃ |